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一部の血液がんにもオプジーボが年内承認へ2016年08月25日 20:01

画期的な治療薬である一方、高額な治療費が問題となっているオプジーボ。
日経新聞によると年内新たに、血液がんであるホジキンリンパ腫にも投薬できるようになりそうです。

ホジキンリンパ腫については、血液がんの中でも多いほうではありませんが、年内承認できる見込みとなりました。


オプジーボについては、現在日本で、胃がん、食道がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、尿路上皮がん、卵巣がん、悪性胸膜中皮腫、胆道がんなどを対象とした臨床試験を行っています。
また、海外では、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が、膠芽腫、小細胞肺がん、尿路上皮
がん、肝細胞がん、食道がん、大腸がん、固形がん(トリプルネガティブ乳がん、胃がん、膵がん)、血液がんなどのがん腫を対象とし、オプジーボ単剤療法または他の治療薬との併用療法による臨床試験を実施しています。


肺がんの臨床試験では有効な結果が出ないものもありましたが、臨床試験を行う以上、ある程度の見込みがあると思われますから、これからも承認されるものが出てくると想像できます。

有効であれば、難治性の高い膵がんやトリプルネガティブ乳がん患者にとって待ち望んでいた新薬でもあります。

一方、肺がんの治療では3500万円もかかる薬剤でもあります。

もともと、メラノーマといった罹患の少ないがんの治療薬として承認されたことから、ある程度、高額なのは仕方がないといった考え方がありましたが、肺がんに適用されるとなると対象者が一気に拡大することから、保険制度の根幹にかかわるといった問題も出てきました。

利益を求める企業ですから、メラノーマだけではなくある程度の範囲を想定していたと思いますが、あまりの利益率の高さと高額医療費に保険制度が薬価に待ったをかける構図となっています。

そのため、現在、オプジーボが有効な治療となるかどうかを判定する試験を開発していたりします。

あらかじめ小野薬品も考えておけば良かったのですが、後手後手の感は否めません。


ただ、世界的にも画期的な薬剤である以上、それ相応の利益を求めるのは仕方がないとも考えられます。

そうではないと日本で開発するメリットが限りなく少なくなってしまいますからね。


おかげで、ここ最近の小野薬品工業の株価は上下の激しいものとなっています。


高いのが悪といった一方的なものではなく、企業の価値、先進性への対価など、将来を見据えたうまいさばきを期待したところです。

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