EDDY MERCKXからグラベルロードSTRASBOURG 71 CARBONがデビュー ― 2016年09月26日 19:39
ベルギーの老舗サイクルブランドのEDDY MERCKX(エディ メルクス)からSTRASBOURG 71 CARBONがデビューします。
STRASBOURG 71はこれまでアルミフレームのみでしたが、カーボンフレームを追加しました。
フレームは凝った作りで、トップチューブはシートチューブと交錯する部分が扁平に、ダウンチューブもヘッドチューブ付近は縦長で、BB付近は扁平とカーボンを生かした構造となっています。
リヤ周りもGT GRADEと同様に振動吸収にも配慮しているようで、後発組らしくこれまでのグラベルロードよりも洗練されたデザインとなっています。
STRASBOURG 71 CARBON
Mサイズのヘッド角は72度、チェーンステー長は426ミリとなっており、ホイールベースは1007ミリと一般的なグラベルロードに比べロードよりのジオメトリとなっています。
シートステイにボルトを用意
一方、シートステイ、ダウンチューブにはロングツーリングにも行けるようボルト穴が多数用意されているほか、シートチューブ、ダウンチューブにはカーボン素地を残したフレーム保護シートのような形状をとっており、どんなところでも長く走れるよう細かなところまで配慮されたバイクとなっています。
カーボン素地を生かしたデザイン
タイヤは700×36cを標準装備。
グレードは3車種展開しており、シマノが2車種でULTEGRAと105、SRAMがRival 1となっています。
価格は、不明です。
ちなみに、ヨーロッパの通販サイトでは上位グレードが3950ユーロ、アメリカのサイクルサイトのプレスリリースでは4999ドルとなっています。
価格差はかなりありますが、ヨーロッパメーカーなので、アメリカ価格は海外販売価格ということで参考程度として考えてください。
個人的にも、これまでのグラベルロードに比べ、痒い所に手が届いている自転車でかなり魅力を感じています。
EDDY MERCKXは、最近、Wiggleでも販売しており、日本でも少なからず流通しているようです。
日本総代理店もありますが、海外通販で購入するとかなり価格が抑えられますので、同じ金額でもワンランク上のバイクが買えることもありえます。
ただし、海外通販の場合、メンテナンス、保証、盗難保険などが受けにくい、受けられないものがありますので注意が必要です。
非常に悩ましいところですね。^^
DevinciからグラベルロードHATCHET CARBONが登場 ― 2016年09月24日 11:55
カナダのサイクルメーカーのDevinci(ダヴィンチ)からスタイリッシュなグラベルロード、HATCHET CARBONがデビューしました。
これまでのHATCHETは、アルミニウムフレームのみでしたが、新たにカーボンフレームを追加しました。
Devinciはマウンテンバイクのラインナップが多いですが、グラベルロードのラインナップを拡充してきました。
デザインは、cervelo(サーヴェロ)のグラベルロードのC5に近いデザイン。
C5と同じようなシートステイのスタイルを採用しています。
ちなみに、GIANTのTCXもシートステイが同じようなデザインとなっています。
HATCHET CARBON
HATCHET CARBONはコンポの違いにより4車種展開し、うち3台がシマノでULTEGRA Di2、ULTEGRA、105、残り1台がSRAM RIVALとなっています。
価格は3099ドル(105)~5749ドル(ULTEGRA Di2)。
HATCHET CARBON ULTEGRA Di2
cervelo C5
フレームの色は、グレードによって異なります。
フロントフォークは角ばったスタイリッシュなデザインですが、内側には泥除け用のマウントもありロングツーリングもしっかりサポート。
ケーブルは全てダウンチューブに内蔵しています。
フロント、リヤともスルーアクスルで12ミリを採用。
ヘッド角はMサイズで71.0度、チェーンステー長は435ミリとなっており、ホイールベースは1040ミリとオーソドックスなものとなっています。
タイヤは40cまでと最近の流行をしっかり押さえています。
最上位グレードのホイールには、こちらも最近の流行りのMAVIC KSYRIUM ELITE DISCを採用しています。
重量はULTEGA Di2及びULTEGRAで8.7キロ、105で9.2キロとグラベルロードの中ではいずれも軽量です。
カラーリングも魅力的
カナダメーカーのデザインは、シンプルながらも明るい色の使い方が上手です。
また、魅力的なバイクがカナダから一台増えました。
余談ですが、スルーアクスルの径が乱雑化してきました。
多くはリヤ12ミリとフロント15ミリの組み合わせですが、リヤ12ミリとフロント10ミリ、フロント・リヤいずれも12ミリのみといった組み合わせもあり、BBと同じようなことにならないよう早めに規格を統一してもらいたいところです。
ORBEAからグラベルロードTERRAがまもなく発表 ― 2016年09月23日 15:05
スペインののバイクブランドORBEA(オルベア)からグラベルロードTERRAがまもなく発表されます。
ホームページは、「Something is coming…」とあり、TERRAの写真が掲載されています。
北米が中心だったグラベルロードですが、ここ最近、ヨーロッパメーカーにも広がってきており、KOGA、CONWAY、Wilierなどがすでに新車種を発表しています。
TERRAの特徴は、カーボンを主とした構成で、フレーム、フォーク、ホイールがカーボンとなっており、軽量化を意識したつくりとなっています。
コンポはSRAM Force 1のように見えますが、詳細は不明です。
カラーリングも目を引き、ケーブルも内蔵されることからシンプルながらも魅力的な仕上がりとなっています。
ORBEA TERRA
タイヤは40cまで付けられ、流行のMTBの650Bも流用できます。
チェーンステー長は写真を見る限り、スチール系よりは短めとなっているようです。
前後は、いずれもスルーアクスルですが、径までは分かりません。
ORBEAには、ディスクロードのAVANTがあることから、こちらをベースにグラベルロードに進化させたようです。
写真では、フロントギアがシングルとなっていますが、フレームにはボルト穴が設置され、フロントディレイラーを取り付けることもできます。
TERRAのクランク周り(右側)
TERRAのクランク周り(左側)
価格は未定ですが、見る限りそれなりのお値段になるかと思います。^^
グラベルロードが、ヨーロッパでもブームになりつつあります。
北米とは異なるセンスで、このジャンルを盛り上げてほしいところです。
Wilierから4車種のグラベルロードがまもなく登場 ― 2016年09月22日 15:09
イタリアのWilier(ウィリエール)からグラベルロードがまもなく登場します。
一気に4車種も。
フレーム素材は、アルミ、スチール、カーボンの3種類。
アルミフレームの場合はコンプリート価格が849~1298ポンドとなっており、ビギナーでも購入しやすい価格となっています。
カーボンはフレームのみの販売で1448ポンドとなっています。
お気に入りは、スチールのJAROON、JAROON PLUS。
価格は2300ポンド、2400ポンドとなっています。
最大タイヤは、JAROONが42c、JAROON PLUSがなんと29er×3.0といずれもかなり太めまでオッケイ。
29er×3.0のグラベルロードはかなり珍しく、思い切った商品展開を図っています。
北米ばかり流行っているのかと思っていたグラベルロードですが、ヨーロッパでも流行の兆しが出てきました。
JAROON
JAROON PLUS
フレームは、見た感じ直管を多く使用しているようで、フロントギアもシングルにするなど、様々なところでコストダウンが図られれているようです。
ジオメトリは、JAROONのMサイズで見るとヘッド角が71.5度、チェーンステー長が44センチとなっており、グラベルロードとして見ると一般的な数値となっています。
ただし、JAROON PLUSについてはタイヤは太く、ステムが短いなど、グラベルロードというよりもモンスタークロスといった方がいいかもしれません。
JAROON
JAROON PLUS
見た目は、写真のとおりチタンを意識したものとなっており、高級感を醸し出しています。
フレームのロゴはかなりシンプルで今までのWilierとは一線を画します。
泥除け、キャリア用のダボ穴もあり、ロングライドも快適にできそうです。
JAROON ロゴがシンプルに
パイプ構成がシンプルなJAROON
重量は、メーカー公表値でJAROONが10.5キロ、JAROON PLUSが13.0キロ。
KONAのROADHOUSEと変わらない重さとなっています。
値段も以前(2016年式)のROADHOUSEと同じような価格帯。
ぜひ日本で販売してもらいたい自転車です。
販売は11月ごろを予定しているとのこと。
ちなみに日本では、この4車種についてはカタログに掲載されていません。
発表が最近なので時間的に掲載が難しかったのか、それとも日本では販売しないのかはホームページを見る限り分かりません。
過去にも書いていますが、現在、海外ではグラベルロードがかなりのブームで書ききれないぐらい新車種が発表されています。
その中でも、日本で手に入りそうな車種を中心に少しずつ紹介できればと思っています。
LynskeyからグラベルロードGR250がデビュー ― 2016年09月18日 18:49
LynskeyからグラベルロードのGR250がデビューしました。
Lynskeyのグラベルロード(リンスキーではTOURING、COMMUTING、GRAVEL)では、これまでVIALE(3175ドル~)、URBANO Drop Bar(以前のUrbanskey 3775ドル~)がありますが、新たにGR250を出してきました。
これまでの2車種との大きな違いはタイヤとフレーム。
VIALEが30cまで、URABNOが40cまでのタイヤが装着できましたが、GR250は700C×42cまたは650Bのx 2.1とさらに太いタイヤが選択できます。
Lynskey GR250
コンプリートの選択では、650B(Stans ZTR Crest with WTB Nano)と700c(Stans ZTR Grail with Kenda Happy Medium)のいずれかが選べ、悪路や砂利道中心であればエアーボリュームの高い650Bを選択することができます。
リヤキャリアも付けられるなど、どこにでも行けるバイクとなっています。
「ALL ROAD. ALL DAY.」とLynskeyでは珍しくキャッチフレーズがあり、
「毎日、気張らずに遊ぼうぜ!」
と言われているような気がします。(笑)
GR250
フレームについては、これまでのURBANOなどのグラベルロードに比べ、ヘッドが寝ておりより安定感を生み出す設計となっています。
ホイールベースは公表されていませんが、チェーンステー長は同じですがヘッドが寝ているせいでURBANOに比べさらに長くなっていると考えられます。
また、シートチューブなども短くなっており、ロードというよりはロードとMTBの中間のようなフレームとなっています。
3T LUTEUS II TEAM STEALTH
フォークは、これまで自前のブランドフォークでしたが、3TのLuteus II Team Stealthとなっており、これまでとは違い高級フォークにシフトしています。
最後に、グラフィックもこれまでに比べ手が込んでいるBlack Mylar Wrapとなっています。
値段もURBANOに比べ上がっており、4305ドルからスタートと高めのバイクです。
Black Mylar Wrap
2017年を前に、アメリカメーカーのグラベルロードのラインナップが増えてきました。
最近の流行りは、エアーボリュームの高いMTBの650Bまたは29erを使ったグラベルロード。
北米ではキャンプ、ロングツーリングが流行っているのでしょうか?
時間をみてリサーチしてみたいところです。(笑)
GR250
ちなみに私のPro Crossは、URBANO Drop Bar(Urbanskey)とジオメトリは一緒ですが、タイヤは42cまで付けられます。
Lynskeyは、車種がかなり増えてしまったので、ちょっと分かりにくいですねぇ。
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